橋下徹大阪市長は平家になるのか?
最近、橋下徹大阪市長がどうもおかしい。 大阪府知事に就任したころの清新さと、大阪府行政改革に取り組む、ひた向きさとスピード感は圧巻であった。 大阪府民の圧倒的な支持を得て、府市統合の為、大阪市長選に打って出て大勝利した。ここまではお見事の一言である。 しかし、しかしである。最近の言動には少し傲慢さが感じられ大変残念である。 文科省の義家政務官に対しても「組織を動かしたことのない人間がごちゃごちゃ言うな」とマスコミの前で発言していた。 大変失礼な言動である。自分の意に沿わないことをする人物に対しては、すごく不機嫌な態度をとる姿は小沢一郎とダブって見えてしまう。 大阪市立桜の宮高校の体育科の入試募集中止問題でも、根本的なことを解決しょうともせず「中止をしないなら予算は付けない」と恫喝である。この脅しに屈した教育委員会も情けない。一番迷惑なのは入試を控えている子供達である。 結局、中止した体育科の120名の枠は普通科に振り替えられた。何をしていることやら橋下市長のメンツが立っただけの話である。
橋下徹は大阪市の首長である。大阪都構想へのエネルギーはまだあるのか? 衆議院選挙期間中ほとんど全国選挙活動の為、市政には携わっていない。 夏の参院選に出馬に意欲満々である。周囲の市政と国政の兼務する批判には 「睡眠時間、プライベート時間を削ればいいでしょう!」と、ふて腐れていた。 国政に出る余力があるなら、市政に対して、これらの時間を削って取り組んでもらいたい。 大阪市の財政は悪化の一途であり、一向に改善への道筋が開けていない。 無駄を省く為、いろいろ事業経費の削減など行っているが、これはこれでいいが、景気浮揚政策で税収が増えるようにしないといけない。 縮小均衡ばかり目に付く。会社経営で言えば、リストラや、経費削減ばかりに注力して業績を伸ばす事を考えないのと同じことだと思う。 夢も希望もない話である。
ハッキリ言って橋下徹に以前の輝きはない。 イライラ感がテレビ画面からよく伝わるし、態度が傲岸不遜である。 しかし結果が出ていればこれらも了である。 政治家は結果で評価される。(企業経営者も同じ)結果が出ていない以上、国政にうつつを抜かしている場合でない。 今ならまだ橋下ブランドは大丈夫である。 大阪市政に全力で取り組んで欲しい。 市長と国会議員を兼務して十分な仕事が出来るほど能力はありません。 平家物語の「驕れるもの久しからず」である。
独り言の好きな男より