キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

SNSの功罪

インターネットの登場は第2産業革命と言われるほど、世の中を大きく変えた。インターネット上で人と人が繋がることが出来るサービスSNS(ソーシャル・ネットワーキングサービス)全盛時代である。代表的なものにFacebook・X(旧Twitter)・Instagram・LINEなどがある。広告収入などもテレビ、新聞、雑誌などを超えてきている。私など古い人間でも、テレビを視聴する時間よりもYouTube視聴する時間の方がはるかに多い。先の東京都知事選挙でも無名の石丸信二氏がSNSを駆使して、約165万票を獲得し、知名度の高い蓮舫氏の獲得票を上回った。「石丸ショック」と言われるほどの激震が走った。これからの選挙対策を大きく見直しせざるを得ない状況になってきている。大手メディアは厳しいコンプライアンスの縛りがあり、選挙戦期間中は公職選挙法があるので各候補の公平性を担保する為に、無難な報道に終始する為、全くつまらない報道内容になっている。その点SNSは規制が緩いので、公平性を担保していないので右派、左派、中道など様々な議論の展開があり面白い。SNSは個人が情報発信するのに優れたツールである。著名人などはフォロワー数の多寡が人気、影響力のバロメーターとなっている。先日の東京都知事選挙戦でSNS効果が如実に示されたので、これから政治家はSNS対策に躍起になると思う。SNSはコミニケションツールとしては優れているが、最近気になることがある。誰かの発信に誰かが反応して議論のキャッチボールが始まるのである。時々その議論が延々と続くのである。私は当人同士が面と向った時にSNS上で戦わせた同じ議論が本当に出来るのかなと思ってしまう。

最近の若い人を見ていると、電話よりも、メールでのコミュニケーションの方が多いように感じる。その影響なのか対人でのコミュニケーションが苦手な人が多いように感じる。そして、看過出来ないのがSNS上での誹謗中傷である。それも酷いのが匿名での誹謗中傷である。卑劣、卑怯極まりない。相手の気持ちを踏み躙る文言は死に至ることもある。プロ野球日本ハム球団も選手に対する誹謗中傷が度を越しているので、警察と連携して対策を始めた。憶測だが、この様な卑劣な投稿する人物は、普段は大人しく言いたいことも我慢して攻撃対象を見つけたら牙を剝きだし、ニヤッとしながら投稿していると思う。匿名なので安心してどす黒い気持ちを曝け出していると思う。このまま放置していてはますますSNSが荒れると思う。新しい法律をつくり、悪質な投稿には罪を与えるようにすべきである。こんな便利なSNSが毀損しない為にも早く対策を行うべきである。そして、実際の人と人とのコミニケションをもっと大切しなければならないと思うのは年齢のせいだろうか?   

 

独り言の好きな男より