キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

石破茂自民党新総裁誕生

自民党新総裁に石破茂氏が選出された。小泉進次郎が総裁選に名乗りを上げた時点で石破茂の総裁の目は潰れたと思ったが、小泉進次郎のポンコツ振りが予想以上に酷く、圧倒的な人気と知名度で衆院選挙には最適の人物だと思われていたが、討論会などを重ねるうちに一気にメッキが剝がれてしまった。小泉進次郎が下降するのとは逆に高市早苗の人気が上昇して行き、総裁選終盤には高市早苗と石破茂の一騎打ちの様相になってきた。第1回目の投票では党員数、議員数でも高市早苗が石破茂を上回ったが、決選投票では後塵を拝すことになり石破茂新総裁の誕生となった。小泉、林、上川陣営の票がほとんど石破陣営に流れたようである。9月30日朝刊紙面に新しい党役員、閣僚の顔ぶれが掲載されていたが酷い内容である。露骨な論功行賞、反安倍丸出しの陣容である。

総務大臣になる村上誠一郎は安倍晋三元首相の国葬に反対し、安倍氏を国賊呼ばわりして物議を醸しだし、1年間党役職停止の処分を受けた人物である。外務大臣の岩屋毅は防衛大臣時代に韓国艦船から自衛隊機がロックオン照射されたにも拘らず、相手側の防衛責任者に一言も文句も言わず、笑顔で握手を交わした人物で防衛大臣失格の烙印を押された人物である。他の顔ぶれを見ても石破茂推薦人20人中8人が主要なポストに就いている。日朝友好議連、日中友好議連のメンバーも多数含まれており、もはや保守政党の体を成していない。早期衆院解散には石破茂総裁は慎重であったが今日の朝刊では10月9日解散、15日公示、27日投開票のスケジュールが出ていた。「国会で十分な論戦を行い、国民の皆様に判断していただける材料をお示しして選挙に臨む」と言っていた筈だが・・・。恐らく周りから総裁選挙で盛り上がって支持率が低下する前に、そして野党が1本化などの準備が整う前に選挙を行った方が得策だと説得されたのだろう。石破茂は以前に「解散は党利党略でするものだはない」と立派なことを言っていたが、この事は必ず国会で野党に突っ込まれるだろう。推薦人が集まらず、総裁選を辞退して小泉進次郎支持を表明した、野田聖子、斎藤健は勝ち馬に乗ったつもりだったが、進次郎がズッコケ、当分の間日の目を見ないだろう。石破陣営につくと思われた野田聖子は政治生命が終わったと言っていい。

高市早苗、小林鷹之の両名は党役職の要請を固辞した。石破政権が短命に終わると思っているのだろう。党内野党だと言われた石破茂の発言は、権力者の当事者になれば軽々に発言出来ないことを思い知らされるだろう。ゆったり、どっしり、ゆっくり口調は安定感があった。しかし、総裁になってからは何か浮足立っている感じがする。党内基盤が弱いので、周りに遠慮した政権運営をすればすぐに政権崩壊すると思う。良し悪しは別に石破茂色の政権運営が必要だと思う。もう2度とアジア版NATOの設立など、綺麗ごとで非現実的なことを口にしないだろう。今は気楽な身分でなく、権力の当事者なのだから。

独り言の好きな男より