キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

ビートたけしを考える

8月30日は政権交代なるかの衆院総選挙である。
選挙に向けての特番も多く組まれている。
今、誰が政治に大きな影響力を与えているのかを考えてみた。
本来ならば時の首相の筈である。
しかし、残念ながらそうはなっていない。
政治家を交えてのトーク番組も多々あるが、司会者が政治家に気を使うのは分かる が、ほとんど政治家が司会者に気を使うと言うより媚びているように見える。(情けない。)
田原総一郎、みのもんたなども一定の影響力はあると思うがビートたけしの比でな い。
政治家もその点はよく分かっているみたいだ。
愛川欣也、爆笑問題の太田などはヒステリックなオヤジであり、見ていて見苦し い。
ちょっとだけ政治に詳しいだけで影響力ゼロである。
数年前、バイクによる生死を彷徨う大事故からの復帰で流れは変わってきたように 感じる。
変形した顔で記者会見しているのをテレビで見た時はびっくりしたものだ。
圧巻はその時でも笑いを取っていたことだ。
この時にビートたけしの凄みを感じた。
テレビでは被り物を身に付けたり、きわどい下ネタを放って3枚目を演じている が、北野武では映画監督、東京芸術大学教授など文化人としての顔を持っている。
笑いから文化人へシフトしたがるのが普通である。
しかし、たけしはまだ笑いに軸足を置き活動している。
北野武ではその方が引立つのを知っているからである。
歳を重ねる度、北野武の度合いは増すだろう。
しかし、被り物は止めないし、下ネタも放つ筈である。
そして、笑いに磨きを懸けると思う。
何故なら笑いを取れなくなったら、北野武が色あせることをビートたけしが一番 知っているからである。
ビートたけしが他の司会者と決定的に違うのは、とぼけた冗談の中にボソッと本質的なことを言うことである。
これが効くのである。
芸風とか話術とかと違う、あえて言えば人間術かも知れない。
ビート・北野この二つの顔を巧みに使い分けるたけしの影響力は相当なもんである。
仮にたけしが「オイラ、やっぱり自民党がいいと思うな!、民主党なんか安保デタラメだもんな。麻生さんも一生懸命やっているよ」
とか何とか発言でもしたら、ひょっとしたら風向きが変るかも知れない。
まーぁ間違っても、200%こんな発言はしないが・・・。

独り言の好きな男より