キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

大相撲を観て感じること

秋場所は琴奨菊、稀勢の里、両関脇が横綱白鵬を破り後半は結構盛り上がった。
後半、何回かは満員御礼の垂れ幕も出た。しかし、空席が目立つことが多い。
ここ数年続いている傾向である。
一連の不祥事も大きな原因であるが、最大の原因は強い日本力士が現れないからだと思う。
5年以上も日本力士が幕内優勝を果していないのが現状である。(30場所以上)
情けない話である。
幕内力士42人中16人が外国人力士である。
何と40%弱である。
十両の有望力士を見ていたら50%に届くのも近い将来である。
横綱、大関に限れば日本力士ゼロである。(来場所は大関一人誕生するが・・・)
過っては千代の富士が巨漢小錦をブン投げ、貴乃花が曙、武蔵丸などと互角以上の名勝負を繰広げた。
観客はヤンヤヤンヤの喝采である。
やはり強い日本力士が必要なのである。


日本相撲協会も大相撲人気を上げる為に本格的に取り組まなければならない。
昔、角界に入門するような人は大抵貧しい家庭に育ちハングリーであった。
また誰でも子供のころから遊びで相撲は取っていた。
日常に相撲があったのである。
体力に勝っている外国人力士の参入もなかった。
今は全て反対である。
外国人力士の方がハングリーで早く強くなって家族の為にと思う気持ちが強い。
日本の子供は相撲をすることはほとんどなく、人前でお尻見せるなんてトンデモナイと思う子が多い。
今の時代当然かも知れない。
家庭も裕福でなくても、食うには困らないところが多い。
稽古、躾など厳しくすると実家に逃げ帰る子も多いと聞く。
このまま手をこまねいていては、益々強い日本人力士現れないだろう。
現れるのを待つのでなく、現れさせるのである。


日本相撲協会は、今現在、各相撲部屋に新人スカウトを任せているが、強い力士が部屋の隆盛を左右するので、各相撲部屋は目先の利益の為、即戦力の外国人力士に走りがちである。
日本相撲協会は将来の大関、横綱発掘の為、強化プロジェクトチームを立ち上げ、全国の只,身体が大きいだけでなく、身体能力が高く、他のスポーツに流出する前に確保して、英才教育を徹底して鍛えるのである。
ハンマー投げの室伏広治などは逸材だと思うが・・・。
相撲というスポーツの裾野が広がらない現状、思い切った対策が必要だと思う。

独り言の好きな男より