キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

安倍晋三ここに死す

9月12日突然の辞任劇はまさに青天の霹靂であった。3日前にはシドニーで「職を賭す。」と明言し、前日には国会で所信表明したところである。一体何があったのか?しかし、ここで何を詮索しても虚しいだけである。職務を投げ出したのだか ら・・・・

どんな理由があっても、無責任の誹りは免れない。(一国の宰相なのだから・・)

安倍政権が打ち出した「憲法改正」「教育基本法の見直し」「戦後レジームからの脱却」等など、過去の自民党が出来なかった政策に真摯に取り組んでいたと思っていただけに大変残念である。テロ特措法にしても、こんなに際になってバタバタするんでなく、先の国会で会期延長をしてでも充分議論して、採決にもっていくべきであった。(本当に国益の為と思えば、強行採決も仕方がない。評価は後世の人がするであろう)今回の参院選は苦戦必死であったので、なぜ与党が 過半数の時に対処しなかったのか疑問である。

参院選に歴史的な大敗の後、退陣せず、逃げることなく責任を果たす覚悟を感じた時は拍手喝采したものである。だいたい選挙に負けて、いちいち首相が代わるのは問題だと以前から考えていた。最低4年は職務に就かないと何も出来ないと思う。世界を見渡しても、日本のような国はないと思う。だから、選挙に勝たなければならないから、国民に迎合した政策を公約してしまうのである。(今回の民主党がまさにそうであった)将来の国益を考えた場合、国民に嫌われる政策を出すことも必要だと思う。なにより、霞ヶ関、官僚主導の政治が続く大きな原因となっている。大臣がこんなに、コロコロ代わったら誰も大臣なんか本気で相手しないであろう。大臣も結局は官僚任せになってしまう。たまに、気骨のある大臣が現れたら、面従腹背、1年ぐらい嵐のさるのを待つだけである。(渡辺善美行政改革担当相)舛添厚労相が死ぬ気で、年金問題を処理すれば、また風向きも変わるだろう。官僚との闘いである。

私としては、安倍さんに先頭に立ってリーダーシップを発揮してもらいたかった・・・

政治家としてあまりにも真面目、誠実過ぎたかもしれない。総理大臣は誰でもなれるものではない。能力、運、そして流れ。このどれが欠けてもだめだと思う。

今、安倍さんは大変苦しい辛い状況だと思う。これは神様が与えた試練だと思って、もう一度再起を図って欲しい。総理大臣になれた男なのだから!
がんばれ安倍晋三!

独り言の好きな男より