キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

ジャニーズ問題

ジャニーズ事務所が袋叩きの状態である。私の若い時から男性専科の芸能プロダクションとして、数多くのスターを輩出してきた。今回問題になったのはジャニーズ創設者ジャニー喜多川氏の所属タレントへの性的虐待である。それも半世紀以上も続いていたと言うのだから異常である。被害者の中には多くの未成年者もいたという。ジャニー喜多川氏に迫って来られた時の恐怖心は計り知れないものがあったと推測される。過去にもジャニー喜多川氏の性虐待に対する告発はされているし、裁判にもなっている。しかし大手メディアはこの事を大きく記事として取り上げておらず問題にもしていない。この私さえもジャニー喜多川氏が男色との噂は耳にしていた。喜多川氏の姉、メリー喜多川氏は性虐待の告発がある都度全面否定してきた。恐らく弟を庇ったのだろう。これも推測だが、もし見て見ぬ振りをしていたならば大きな責任がある。早期に悪い芽を摘み取っていれば、ここまで事態は悪くなっておらず被害者も増えていなかった。ジャニーズ帝国と呼ばれ、大手メディアに圧倒的な力を保持していたので、今までもそうであったように、どんな問題でも揉み消せるという驕りがあったのだろう。

 ジャニーズ問題は海外(BBCニュース)からの告発が発端となり、大きな醜聞事件として日本国内で騒ぎだされた。ジャニーズ創設者2人が亡くなったからか、大手メディアはタブー視していたジャニーズ問題をこぞって連日争うように報じている。大手メディアの責任も相当大きいと思う。今まで問題があっても見知らぬふりをし、多分ジャニーズ事務所の噂は知っていた筈である。人気タレントを多く擁するジャニーズ事務所の機嫌を損なうのが怖かったのだろう。今は手のひら返しのようにジャニーズを叩いている。CM契約していた企業もドミノ倒しのように契約解除に動いている。ある洋酒メーカーの社長がジャニーズ事務所のことを痛烈に批判していたが、ご説ご尤もだが何か正義感ぶった弱い者イジメにしか思えなかった。BBCニュースが告発していなかったら、大手メディアも大手企業も見て見ぬふりをしてジャニーズ事務所と付き合っていた筈である。ジャニーズ事務所には優れたタレントが沢山所属しており、これまで間違いなく日本のエンターテインメントをリードしてきた。大きな罪を犯してきたが、大きな功も築いて来ている。会社としては大反省のもと抜本的な改革を行ってもらい、才能あるタレント達を潰さないで欲しいとジャニーズ事務所、大手メディア、大手企業に求めたい。

独り言の好きな男より