キャプテンコラムCAPTAIN COLUMN

株式会社キャプテン・ユーの社長が
日常生活で感じたことを綴ります。

ハラスメント・オンパレード

セクハラ、パワハラ、マタハラ・・・等々、連日ハラスメントのニュースばかりだ。先日も便乗的な重量挙げパワハラのニュースがあったが、メディアも食傷気味なのか瞬殺されてしまった。体操協会の塚原夫妻と宮川選手側で非難の応酬があったが、宮川選手が専属コーチに叱責されている映像が流れていたが、これは誰が見ても超1級品のパワハラだと思う。しかし彼女は「私はパワハラとは感じません」と言ったのを聞いて唖然とした。これがパワハラでなくてどれがパワハラなのかと? 要するに受け止める側の気持ちなのである。どこまでがハラスメントに抵触するのか、この線引きが実に難しい。昔気質の私から見れば、ハラスメントの洪水で少し息苦しい気持ちだ。今でこそもうないが、以前は男子社員に烈火のごとく叱責したことも多々あった。たぶん今ならパワハラ認定だ。若い時は、女性のお尻にタッチして、「エッチ!」と叫ばれこともある。完全なセクハラである。女性がたくさん参加している忘年会などで、男性諸君は少し助平な春歌を得意げに披露していたが、これも今ではセクハラらしい。今昔の宴会風景を比べてみたら、昔の宴会の方が笑い声多かったように思う。もちろんハラスメントを肯定するものではないが・・

要するにお互いの信頼関係とコミュニケーションがあれば、ハラスメントにはならないだと思う。昨今これだけハラスメントが騒がれるのは、現代社会の人間関係とコミュニケーションの希薄さの現れかも知れない。コミュニケーションツールの多様化により、直接対話からメール、SNSなどへ利用する頻度が増えている。同じ屋根の下の夫婦が、そんな広くない家でメールでやり取りをしていると聞いて、背筋が寒くなった覚えがある。もちろんコミュニケーション不足で片付けられないハラスメントは存在する。権力を盾に有利な立場を利用し、相手が逆らえないことをいいことに行うハラスメントは断固断罪されるべきである。お互い充分なコミュニケーションが図れていたら、多くのハラスメントは防げると思う。今の状態では相手にどこまでどのように接していいのか萎縮してしまう経営者、スポーツ指導者、教師・・等々が増えてくると思う。人間同士もっと向き合って話をすべきだと思う。まずは小さな信頼関係を築いていくことが大切だと思う。デジタル時代の今だからこそ、アナログ的思考も必要だと思う。

独り言の好きな男より